小竹荘
 

小竹荘ギャラリー作品集



 

 

(13) 鹿革游達飾鞠「雲鶴」


歳月人を待たず。

京丹波町に移住したのは、2017年10月。
鹿皮の“なめし”から
「口伝・秘伝」の製法にこだわり続けた鞠づくりも、4年がたちました。

これが、「蹴鞠展」2021に向けて制作した
新作の鹿革鞠です。
 
 
2021年10月20日
 
 
書「雲鶴」 鞠:游達/画:蒼圭 (直径約10cm)



 

 

(12) ~鞠装束の新調(2021年10月)~


2021年10月、満を持して
「見て・さわって・体感 日本の伝統文化「蹴鞠展」2021 けまりたのしや、いとをかし」を開催いたします。
2021年10月22日(金)~27日(水) 於:オプトギャラリー(寺町通御池下ル東側)

展示作品のひとつをご紹介。
足掛け二年がかりで新調した鞠装束。

「黄丹地向雲鶴丸文紗上 胸紐紫」
(おうにぢ むかいうんかくのまるもんしゃのかみ むなひも むらさき)
「浅紫白打貫片身替葛袴 露革香色」
(あさむらさき しろうちぬき かたみがわり くずばかま つゆかわ こういろ)

伝統工芸品の葛布(静岡県掛川市特産品 こたけや川出幸吉商店製)。
巾広のその生地を「古典の色」で染めたい!

この「こだわり」を受けてくれるところが、なかなか見つかりませんでしたが、
思い通りの色に染め上げてもらえたのは、
丸山染工 秋山社長の多大なご尽力のおかげです。

仕立ては、ご縁のある方に依頼。
手間ひまかけた丁寧な仕事で、すばらしい装束が出来上がりました。

蹴鞠の伝統を踏まえてこしらえた装束。
ご協力い頂いたすべてのみなさんに、この場をおかりして御礼申し上げます。
 
 
2021年10月15日
 
 
書鞠水干

書鞠袴

書2021年10月新調



 

 

(11) ~鹿革游達飾鞠 「金鞠」 「銀鞠」 「白鞠」~


今秋の企画展にむけて作品を制作中!

この、鹿革游達飾鞠(しかがわゆうたつかざりまり)は、
三寸の小さな鞠。

通常の鞠の大きさは五寸ですが、
鹿皮の大きさが足りないとき、
それを無駄にしないために小さい鞠をつくります。

製法は同じですから、
もちろん、蹴ることも出来ますが、
彩色や絵を施し、作品として制作しています。

白鞠の絵付けは、蒼圭が担当。

********************
見て・さわって・体感 日本の伝統文化「蹴鞠展」2021
会期:2021年10月22日~27日
会場:オプトギャラリ-
 
 
2021年7月7日
 
 
書金鞠

書銀鞠

書白鞠



 

 

(10) 「琴酒相寿」 ~春 酒を酌みかわし お互いの寿福を祈る~
全紙1/2 蒼圭書


「小さな美術展」
 
昨年(2020年)の夏からはじまった
美女山の里にある上野区掲示板の活用法。
ここは、三ヶ所あるうちの一つで、
わたしは奇数月の担当。
 
「新年のごあいさつは何が良いかなぁ~」
年末からあれこれと思いをめぐらせていました。
 
そして、頭に浮かんできたのが
「コロナをぶっ飛ばす!!!」
 
年明けには再び、緊急事態宣言が発出されました。
 
ふつうに 人と会い
ふつうに 談笑して
ふつうに 交流する
こんな「ふつう」が
あたりまえの「日常」
 
蹴鞠人生50年の大先輩とは、
いつも ご一緒にお酒を吞み
いつも 可愛がってもらいました。
 
2021年1月24日 蒼圭
 
 
書 京丹波町上野区掲示板 「琴酒相寿」
 


 

 

(9) 美女山詩(二) ~豊かな自然を「書」で表現する~
タテ80㎝×ヨコ140㎝ 蒼圭書


この作品は、
2020年5月23日付の作品集(5)で紹介しておりましたが、
自然に囲まれた場所にあるため
雨風に流されてしまいました。
 
二度と同じものは書けません。
新しい「美女山詩」でなければ進歩がありません。
 
果たして、
この豊かな自然を「書」で表現できたでしょうか?!
 
今年の冬は寒くなるという予報ですが、
凍りついてダメになったら新たな心持で
また、書き直します。
 
2020年11月29日 蒼圭
 
 
書 【釈 文】
美女山里
自然豊
京丹波
森恵其
萬年子々孫々
永寶守
 
 
書 美女山・夕景/【口語訳】
 
 
書 豊かな自然を千年先まで
 
 
書 ひめつばき
 


 

 

(8) 六曲屛風「游神」~愛竹詩 良寛竹林を愛す~  蒼圭作


書

六曲屛風「游神」~愛竹詩 良寛竹林を愛す~
 
 
【釈 文】
一曲 游神
二曲 余家有竹林 亭々数千干
三曲 笋迸全遮道 梢高斜払天 経霜陪精神
四曲 隔烟轉幽間 宜在松柏列 何比桃李妍
    竿直節弥高 心虚根愈堅
五曲 愛尓清貞質 千秋希無遷 (愛竹詩 良寛禅師)
六曲 竹趣図
 
【愛竹詩 口語訳】
わが家には竹林がある
数千本の幹が立ち並んでいる
春には筝がニョキニョキとわき出て
道がさえぎられて通れなくなるほどだし
その梢は高く天を払うかのようだ
この竹林は秋の霜に打たれると生気が増し
春の烟がかかると一層静かで奥ゆかしい
竹は松や檜のように
四季に変わらぬ節操ある植物の仲間に入れるべきで
桃や李のなまめかしさとは比較にならない
その幹はまっすぐで節操はますます高い
心は虚しく雑念がなく根はますます堅い
私はあなたの清潔で操の正しい性質を愛す
どうか永遠にその性質を変えないでほしい
 
 
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わが家を「小竹荘」と名付けたのは、私の書の師です。
その後、良寛さんのこの詩に出会いました。
「游神」と「愛竹詩」
美女山の里での新しい出発に思いをはせて
一気に書きあげました。
 
 
2020年7月19日 蒼圭
 


 

 

(7)「鞠足四人立蹴鞠図」(部分)  墨画:蒼圭


書

鞠足四人立蹴鞠図(部分)
 
 
鞠装束~右から順に
鳳上 紫葛袴 (おおとりのかみ むらさきくずはかま)
筋紋紗上 紫下濃葛袴 (すじもんしゃのかみ むらさきすそごくずはかま)
紫白緂杜若金紗上 紅葛袴 (むらさきしろだんかきつばたきんしゃのかみ くれないくずはかま)
葡萄金紗上 萌葱葛袴 (ぶどうきんしゃのかみ もえぎくずはかま)
 
 
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この墨画は、
四人の鞠足が四本松の鞠庭で蹴鞠に興じている場面です。
 
蹴鞠との出会いは、2008年8月9日
滋賀県大津市にある平野神社の七夕祭り。
この古いお宮さんは、
日本書紀にも記述がある知る人ぞ知る「けまり神社」です。
 
初めてみる蹴鞠の装束は
優雅で美しく
この時から私は、蹴鞠の虜になってしまったのかもしれません。
 
「蹴鞠を作品としても表現したい」
私の次の目標のひとつは、鞠装束を自分でつくること。
そんな夢を叶えるために
丸山染工の秋山和丈氏のご協力を得られることになりました。
 
令和の時代の新しい鞠装束。
さて、その装束をまとって鞠あそび出来るのはいつ?
 
 
2020年7月11日 蒼圭
 
 
書 民芸品・和紙・洋紙染専門 丸山染工


 

 

(6)「鹿革游達飾鞠 金の大鳥」  鹿革鞠・鞠箱:游達 / 墨画:蒼圭


書

「アリ・ヤア・オウ」のかけ声で蹴り渡される鹿革製の鞠。
その大きさから比べると、少し小さく感じるかもしれません。
 
この飾鞠(かざりまり)の大きさは、三寸(直径約9㎝)。
五寸の鞠を作ったあとの鹿革で作りました。
 
〜命を無駄にすることなく大切に利用する〜
この発想から生まれたこの小さい鞠に
墨で画を施しています。
「大鳥(おおとり)」は、鳳凰の別の言い方です。
 
その昔、
これ以上蹴鞠をしたら「鞠が破れてしまう」
そうなった鞠に、お化粧をし直して
「飾鞠」として大切にされていたとの事。
この「金の大鳥」も一筆一筆、丁寧に描きました。
 
この度、
丹波ワインハウス様のショップにて
アトリエ蒼天の作品を展示・販売することになりました。
一つひとつ、手作りのオリジナル作品。
この代金の一部は、「KEMARI基金」として蹴鞠の普及活動に使います。
 
慎んでご案内いたします。
 
 
2020年6月13日 蒼圭


 

 

(5)「美女山詩」  詩・書 : 蒼圭


書

【釈 文】
 
美女山里
自然豊
京丹波森恵
其萬年子々孫々
永寶守

書

【口語訳】
 
美女山の里は、自然が豊かである
京丹波の森の恵み
其れ萬年
子々孫々まで
永く寶として守ろう
 
 
 
Kさんに案内されたのは、所有されている掲示板。
「これに、何か書いてほしいんやけどなあ」と
わたしにご依頼がありました。
 
「この地域を盛り上げて行きたい、この掲示板がそのきっかけになれば」
思いを熱く語ってくれました。
 
その思いを受けとめて
 
美女山の豊かな自然、里のくらしが、
千年さきまで続くようにと願いを込めて
「美女山詩」を揮毫しました。
 
 
2020年5月23日 蒼圭


 

 

(4)「こいのぼり」  蒼圭作


書

トイレットペーパーの芯に日本色の折り紙を巻いて作りました。
 
 
2020年5月3日 蒼圭


 

 

(3)「はちの子のうた」  歌:良寛 / 書:蒼圭


書

鉢の子は、かわいいものだなあ。
もう何年か私が持って歩いていたが、
今日はうっかり道ばたに置き忘れてきたので、
立っていても方法がわからず、
座っていても方法がわからないように、
いても立ってもいられず、
心が乱れ、
あちらへ尋ねて行き、
こちらへ尋ねて行ったところ、
鉢の子がここにありましたよと言って、
私の所へ持って来てくれた人がいる。
うれしいことに、
人が持って来てくれたものよ、
そのだいじな鉢の子を。
<口語訳:良寛旅と人生(発行:株式会社KADOKAWA)より>
 
 
「書と絵画」の個展を始めたばかりの頃でした。
杖をついたご婦人が
「ちょっと見せてもらいます」とギャラリーの中へ。
 
がむしゃらに作品をならべている私に一言、
「一生勉強、がんばりなさい」。
書の先生をされている方だと後日知りました。
 
そして次の日、
今では手に入らない貴重な書の本を数冊、
私に貸してくださいました。
その中に、村上三島先生の「はちの子のうた」のお手本も。
この先生とのご縁が、
良寛さんの書に挑戦するきっかけとなり、
「一生勉強」は、
それ以来、私の物事に対する姿勢となりました。
 
 
2020年4月25日 蒼圭


 

 

(2)「游 神」~心を解き放って 楽しむこと~  書画:蒼圭 / 額:游達


書

この言葉には、
私たちの蹴鞠に対する思いがこめられています。
それを作品として表現したい!
しばらくぼんやり考えて・・・
浮かんだイメージが、水の中を自由自在に泳ぐ魚でした。
 
 
「游神」は、
けまり鞠遊会(鞠と遊ぶ会)を立ち上げた時の合言葉となり、
そして、
游達の号となりました。
「遊びを達成する」
 
2020年6月1日 けまり鞠遊会は、三年目を迎えます。  
 
2020年4月 蒼圭


 

 

(1)「二度とない人生だから」  詩:坂村真民 / 書:池田蒼圭


書

二度とない人生だから
一輪の花にも 無限の愛をそそいでゆこう
一羽の鳥の声にも 無心の耳をかたむけてゆこう
 
二度とない人生だから
一匹のこおろぎでも ふみころさないように
こころしてゆこう
どんなにか よろこぶことだろう
 
この詩に出会ったのは、コ-ルピ-ポ-の定期公演で聴いた
合唱組曲「二度とない人生だから」でした。
 
正しい目と
正しい耳と
正しい心で
悔いのない人生を生きて行きたい
そんな思いを表現した作品です。
 
 
2020年3月 蒼圭